ゆったりぼっち

おひとりさまワープアでも、お金にも時間にも気持ちにも余裕のある生活を願う

●登場人物●
「ワタクシ」:♀。30代独身、彼氏無し、友達2人、正社員ワープア、いつもクヨクヨ。趣味は園芸、読書、ネコ。
「ママ」:♀。天国にお住まいの大切なママ。
「ジイバア」:♂♀。90近い「ジイ」と「バア」。大切な祖父母。
「ネコジョシ」:♀。仮名。きかんぼおこりんぼで気の合う親友かつ妹のようなネコ。
「ネコダンシ」:♂。仮名。内弁慶でデリケートなハンサムネコ。
「インコサン」:?。仮名。「ジイバア」宅の二代目セキセイインコ。物静かなインコ。
「アジエサン」:♀。唯一の女友達。友達の多い活発なおしゃれ女子。
「ノーカクン」:♂。唯一の男友達。農家の跡取り息子。かなりテキトーなタイプ。
●過去●
「ユズ」:♂。「ジイバア」宅の初代セキセイインコ。懐っこくて元気。大空へ旅立ってしまいお別れ。
「シャチョー」:♂。前職場の雇い主。見た目も中身もヤクザのような。



メダカの「ジャイコ」

よし、今日こそ朗らかに気分良く仕事をしよう!というやる気は、7時20分に出勤すると7時25分にはくじかれる。接客業は向いてないなあ…でもこの年齢ではなかなか職もないしなあ。

職場でメダカ(→詳しくはコチラ)を飼い始めたのは、一昨年の夏。生まれてまだ小さな小さなお子様をお客様にいただいた。3匹すくすく大きくなり、特に1匹、大きくて強いいじめっこのメダカがいた。他の2匹を追いかけまわし、ご飯の時間になると2匹を蹴散らして独り占めしてご飯を食べようとするメダカ。その振る舞いからジャイアンと命名。
そして去年、そのジャイアンがお腹に卵をぶらさげていた!女の子だったのか!で、「ジャイコ」に改名。今いるメダカはすべてこの「ジャイコ」の息子と娘たち。偉大なる母「ジャイコ」才色兼備、他のメダカに比べるとちょっとアゴのしゃくれが目立つけれど、とっても美人で頭が良い。ご飯の時間になると、食事にむらがる他のメダカの後ろから近づき、身を反らせて反動をつけ、「エイ!」と尾ひれでビチッとアタック。他のメダカを蹴散らせてから掃除機のようにお食事を吸い込んで食べていた。ちなみにバック泳ぎもできる。頭も良いし運動もできるし美人だし、うらやましいメダカさんですこと。

↓向かって右側、才色兼備の「ジャイコ」↓
f:id:hissya-blog:20161031193030j:plain
「ジャイコ」との思い出は、この2年間、数多くある。
まずは、やっぱり初めて卵を見た時。嗚呼、あのおチビがとうとう親になるのか、と感激。捕まえて卵を奪い取り、数多くの子どもたちが孵化した。
そして冬を経て今年の春。15匹ほどに増え、手狭になった水槽。自腹で大きな水槽を買い、底石を買い、偽の水草を買い、ピカピカの新しいおうちにお引越し。そしたら次の日、まだ3月だったのに卵をぶらさげ始めた「ジャイコ」。「新しいおうちをありがとう!」と、お礼に元気に卵を産んでくれた。しかし、「ジャイコ」の卵を奪うのは大きな水槽では大変。網で水槽の中で逃げ隠れる「ジャイコ」をグルグルと追い回す。賢い「ジャイコ」は水槽の隅っこでブルブルと震えながら隠れている。それでも見つかると死んだフリをして横たわる。それでも網が迫ってくると、身をひるがえし、回転技で逃げ出す。賢い、賢いコだわ。
一番の思い出は今年の夏。ある時気づけば「ジャイコ」がいない。メダカの寿命も2~3年って言うから、「ジャイコ」もとうとうお星さまか…とガッカリ。2週間ほどしてから水槽の掃除をしようと、濾石の入ったネットを洗っていたら、中からヨロヨロと痩せこけたメダカが。やつれ果て、頭だけ大きなマッチ棒のような姿で水の中に転げ落ちてきた「ジャイコ」。ネットの中に入り込んじゃって、出られなくなってしまったようでした。
その変わり果てた姿に思わず「ジャイコオオオオー!」と叫ぶ「ワタクシ」
「誰だーっ何だーっ!?」と怒鳴る「シャチョー」
…メダカです。
水槽へ戻しても、泳ぐ元気もなくボヨヨーと底へ沈んで行きそのままグッタリと横たわる「ジャイコ」。このままでは死んでしまう!と、涙目の三十路の「ワタクシ」。小さい容器に移し替え、大好きなお食事をたっぷり振りかけたのに、「ジャイコ」は食べる気力もない。「いつもみんなをおっとばして食べてたでしょ!食べて!食べてよジャイコ!」と、涙を拭き拭き呼びかける「ワタクシ」。しかし、反応はなく、後ろ髪をひかれる思いで帰宅。
次の日、目が濁った変わり果てた姿で沈んでいる「ジャイコ」を想像し、ブルブルしながら職場へ行くと、「ジャイコ」が元気に泳いでるー!お食事と同じ色の大量のおトイレに囲まれて、ユラユラと泳いでいた!まだまだ痩せてはいるけれど、ちゃんとご飯を食べて泳いでいる。嬉しくて思わずまた涙ぐむ三十路の「ワタクシ」
その後数日で大きな水槽に戻り、みんなと一緒にご飯を食べ、今でも優雅に水槽を泳いでいる。しかし、この事件があった後は今までみたいに、はち切れそうなムチムチのお腹に戻ることはなく、他のメダカを追い回したりおっとばしてご飯を独り占めすることもなく、やっぱり「ジャイコ」もおばあちゃんになったのかなあと感じる。生き物を飼えばいつかは別れの時が来る…「ジャイコ」だって「ネコジョシ」「ネコダンシ」だってそう。人間だってそうだけど。だから生きている間にたくさん思い出をつくりましょう!うんうん、我ながら良い〆だなあ。

はっ!夢中になって「ジャイコ」との思い出を書いていたら、こんなに長くなっちゃった。「ジャイコ」さん、竜宮城お願いしますね。

広告を非表示にする